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【宮中晩餐会】食事から飲み物・おもてなしワインの解説

宮中晩餐会・赤坂迎賓館

令和初の国賓 アメリカ・トランプ大統領夫妻を歓迎した宮中晩餐会

令和初の国賓として招かれた、アメリカのトランプ大統領夫妻を歓迎する宮中晩餐会が、2019年5月27日夜に開かれました。


天皇・皇后両陛下が、通訳を介さずに流暢な英語で大統領夫妻と会話されるご様子は、まさに新しい時代を感じさせるものでした。


特に、皇后さまの活き活きとしたご様子は、とても印象的でしたね。


そもそも宮中晩餐会とは、どこで行われて、どんなお料理やドリンクが出されるのでしょうか? 今回は、宮中晩餐会のあれこれについてご紹介します。

そもそも、宮中晩餐会とはどんな会なのか。

日本で行われる最上級のおもてなしの場

「宮中晩餐会」とは、海外からの国賓や公賓が来日した際に、皇居で催される晩餐会のことで、我が国における最上級のおもてなしの場です。


天皇・皇后両陛下が主催され、皇居内の「豊明殿」(ほうめいでん)で行われます。


豊明殿は、皇居宮殿の殿舎のひとつで、いわば宮中の宴会場です。


宮中晩餐会には、成年皇族方の他、内閣総理大臣、衆参両院議長、最高裁判所長官を筆頭に、国務大臣や経済界のトップ、ノーベル賞受賞者など文化学術分野の第一線で活躍する人など約150名が招かれ、時に民間の友好団体などの関係者らが出席することもあります。


司会進行役は置かれず、宮内庁楽部の生演奏による日本の唱歌やクラシック、ポップス、国賓の好みの音楽などを聴きながら、隣席のVIPと歓談するというスタイルで進行されます。


会場の隣室には、宮内庁楽部がスタンバイしていて、会の進行に合わせた絶妙なタイミングで音楽を奏でられるのだとか。

宮中晩餐会で出される食事や飲み物とは?

宮中晩餐会の食事は?

宮中晩餐会で提供される料理は、正統派のフレンチのフルコースが長年の慣例となっています。


日本料理を出さない理由は、外国人は刺身など生魚を食べないからだとか。


デザートには、富士山形をしたアイスクリームが出るのが恒例です。


食材には、栃木県にある皇室専用の「御料牧場」で育てられた野菜など、最上級品が使われます。


イン料理には、羊肉が使われることが多いとのこと。欧州では羊肉が最上級とされていることに加え、豚肉などとは異なり、宗教上の制限を受けないというのが理由だと言われています。


ただし、メニューの詳細については来賓側と相談して決めているそうで、関係者の話によると、今回のトランプ大統領夫妻を招いての晩餐会では、メイン料理には牛肉のステーキが出されたそうです。


他には、人参やほうれん草が入ったコンソメスープ、平目のムニエル、トマトやレタスが入ったサラダ、恒例の富士山型をしたアイスクリーム、メロンなどが提供されたということです。

出される赤ワイン・白ワイン・シャンパンの種類とは? 味や特徴・値段もご紹介

さて、このサイトはワインのサイトなのでワイン・シャンパンにスポットをあてて紹介していきますね(笑)

赤ワイン「シャトー・ラフィット・ロートシルト1996」

赤ワインは、「シャトー・ラフィット・ロートシルト1996」が出されました。


シャトー・ラフィット・ロートシルトは、メドック最高のワイン産地と言われる、フランス・ボルドーのポイヤック村の北端に位置するシャトー。


1855年のメドック公式格付けで、グラン・クリュ第1級の第1位にランクされて以来、首位の座をただの一度も譲り渡したことのない、圧倒的な栄光を誇ります。


国賓をもてなす宮中晩餐会の席に出されるのに、文句のつけどころのない、まさに世界最高峰の赤ワインです。


シルクのようなきめ細かさ、アーモンドとすみれの香りを秘めたエレガントなブーケと豊かなボディ、酸味とコクの結びついたバランスの良い味わい。


「比類ない」と言われる理想の赤ワインが備えている全ての条件を満たし、これらの美点が非常に長く続くのが、このワインの特徴です。


ヴィンテージによって価格は様々ですが、1999年だと22万円ほど、若いヴィンテージでも8万円くらいと、高価なワインです。

白ワイン「ピュリニー・モンラッシェ 2002」

白ワインは、「ピュリニー・モンラッシェ 2002」が出されました。


ピュリニー・モンラッシェは、フランスのブルゴーニュ地方の中心地「コート・ドール」の南側の「コート・ド・ボーヌ」に位置しています。


ピュリニー・モンラッシェという名前は、ラテン語の地名である“Puliniacus”と「山」を意味する“Mont”、「禿」を意味する“Rachet”という言葉に由来します。


現在、特級畑の「グラン・クリュ」を4区画と、1級畑の「プルミエ・クリュ」を17区画有し、「世界最高峰の白ワイン」や「白ワインのプリンス」と称賛され、圧倒的な存在感を放っている白ワインの銘醸地。


まさに、最上級のおもてなしにふさわしい白ワインとして、選ばれたことに納得です。


豊富なミネラルと力強いコクを兼ね備えた、ピュアで控えめな引き締まったボディが特徴。


シャルドネ100%のエレガントで洗練された、滑らかで端正な味わいの辛口の白ワインです。


1級畑のものなら、ヴィンテージにもよりますが、15,000円くらいから買うことができます。

ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ラ・ガレンヌ マルシャン・トーズ 2015年
ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ラ・ガレンヌ マルシャン・トーズ 2015年15190円(税込16405円)
ここがイチオシ
編集部タケシ
編集部 タケシのおすすめコメント
こちらは1級畑のヴィンテージ違いですが、宮中晩さん会の気分を味わうにはいいかもしれませんね。
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シャンパン「モエ・エ・シャンドン・ドン・ペリニヨン 1999

シャンパンは、「モエ・エ・シャンドン・ドン・ペリニヨン 1999」が出されました。


“シャンパンの王”の名にふさわしい究極の香りと味わいは、最上級のおもてなしの席での乾杯に最適です。


高級なシャンパンの代名詞「ドン・ペリニヨン」は、フランスのシャンパンメーカーである「モエ・エ・シャンドン社」が製造しているブランドのシャンパンのこと。


品質のいいブドウが採れた年だけ造られ、収穫年をラベルに記載し、8年以上熟成させた特別なシャンパン、それがドンペリのシャンパンなのです。


しっかりと熟成され、樽の香りも感じられる、辛口ですっきりした口当たりが特徴。


熟成以前の工程に手間ひまがかかっているだけでなく、熟成自体にかける時間が長いことが、高価な理由とされます。


最もリーズナブルな種類は「ドン・ペリニヨン ヴィンテージ」です。熟成期間が7年と短く、生産量も多いため、比較的手に入れやすいです。15,000円くらいから買うことができます。

2008年 モエ・エ・シャンドン
2008年 モエ・エ・シャンドン15000円(税込162000円)
ここがイチオシ
編集部タケシ
編集部 タケシのおすすめコメント
こちらも、一度は聞いたことあるのではないでしょうか。ドンペリニヨンですね。こちらもヴィンテージは異なりますが一度は飲んでみたい商品ですね。
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ワイン以外の飲み物も充実している。

宮中晩餐会には、ワイン以外の飲み物も多数用意されます。


食前酒は、ドライ・シェリー(サンデマン・ミディアム・ドライ)。ソフトドリンクは、トマトジュース、フレッシュオレンジジュース。


卓上には、ワインと並んで日本酒も出されていたとのこと。


食後酒は、コニャック(ヘネシー・エクストラ)、リキュール(コアントロー、ペパーミント)、ウイスキー(バランタイン30年)


ちなみに、トランプ大統領はお酒を飲まないそうです。

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